電気療法

電気療法は、整骨院において、さまざまな方の身体の悩みを改善する手段として活用されています。

●どのような方が行う施術か

おもに次のような方につかわれています。

・身体が硬い方
・ケガをしてしまった方
・慢性的な痛みを抱えている方
・筋力低下がみられる方

電気療法は、筋肉や靱帯などの軟部組織を中心に刺激し、患部の血行促進や疼痛緩和を目指します。

●電気療法は物理療法の一つ

電気療法や温熱療法といった物理療法は、おもに手技による施術と組み合わせて行われることが多いです。
手技ではアプローチがむずかしい身体の深部への刺激が期待できます。
また、外的要因によって患部の血流や痛みの改善が図れるところも嬉しい点です。

電気療法には、いくつかの種類があります。
低周波や高周波といった周波数が異なる電圧を利用する方法や、マイクロカレントのような生体電流と等しい微弱な電流を使用する方法などがあります。

●電気療法のおもな機器

『イトーES-520』
7種類の多彩な電気刺激モードを搭載。
4極干渉波・2極干渉波に加え、ハイボルテージやEMSも備わり、浅部から深部にいたる筋肉への施術が可能です。

・筋肉の緊張緩和
・深部の血流促進
・筋肉の再教育
・疼痛の軽減

上記のような効果が期待できます。
目的や症状に応じて施術プログラムを使い分けることで、さまざまな症状への対応ができると考えられています。

『イトーUST-770』
「ULTRASOUND」と「LIPUS」の二つの超音波技術の合体により、高い効果を得られるといわれています。

・超音波（ULTRASOUND）
深部の筋肉や軟部組織の加温と、1秒間に数百万回の高速ミクロマッサージが特徴
・低出力パルス超音波（LIPUS）
筋、腱、靱帯の修復を促進し、浅部から深部までの広範囲にわたる刺激が得意

超音波施術は、深部組織にも熱刺激を与えられやすいところが利点です。
深部の温熱の結果、損傷部の修復を早め、血行促進によって疼痛を緩和しやすくなります。

『セダンテネオ』
異なる周波数を結合させて生じるマルチインパクトウェーブによって、奥行きと立体感がある刺激を実現。
極低頻度周波数を採用することで、よりゆっくりとした、深い揉みを体感できるとされています。
刺激はやわらかく深く到達し、深部の緊張までほぐすと評判です。

電気療法を行うと、次のような効果が現れやすいです。

●損傷部の痛みの緩和

深部の血液循環の促進によって炎症の拡大を防ぎ、炎症を素早く消失させることが可能といわれています。
そのため、スポーツでの捻挫や肉離れといった症状に対しても早期の回復が期待できます。

●筋肉の緊張緩和と血行促進

深部の筋肉は手技ではアプローチがむずかしかったり、温まりにくいことから筋肉に栄養が行きわたりにくかったりします。
これらの特徴は、筋肉の硬さを改善させないため、ケガや痛みの原因になると考えてよいでしょう。
しかし、電気療法や超音波療法を行うことで深部の血行が促進し、筋肉の緊張が和らぎやすくなります。
コリが減れば、ケガや痛みも早期に改善されやすいです。

電気療法を行うことで、次のような症状の改善が期待できます。

●ケガの早期改善

電気刺激によって、捻挫や肉離れなどで損傷した筋肉や靱帯の細胞を活性化させ、傷の修復を早めると考えられています。
そのため、スポーツを行う方の競技への復帰を縮めることが期待できます。
また、骨折の施術では骨の修復を促進し、骨の癒合にかかる期間を短縮するともいわれています。

●慢性症状の改善

慢性的な肩こりや腰痛の症状は、深部の筋肉が緊張して血行不良になることで起こりえるものです。
電気療法による深部組織への刺激が、血行促進や筋肉の緊張緩和をもたらすため、症状を弱くするといわれています。

長年つらい症状に悩まされている方にとっては、大きなメリットとなるのではないでしょうか。
電気療法は負担が少なく、ご高齢の方や妊婦の方でも施術を行えるため、症状を効率的に改善しやすいです。

手技効果を高める「干渉波」、急性期の肉離れや捻挫、骨折の早期回復（要医師の同意）に効果のある「超音波」、深部の筋力サポートやインナーマッスルにフォーカスした姿勢改善に効果のある「立体動態波」を患者様の症状に合わせて効果的に使用することで、早期回復の手助けをいたします。